こんにちはイバスタです。

菌やウイルスに効果があると聞くけど、どう違うの?
今回は次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムの違いについて説明して行きたいと思います。
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次亜塩素酸の違いと次亜塩素酸Naの違いについて解説します

次亜塩素酸(HClO)と次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の違いですが、
1:殺菌力の違い
2:保存期間の違い
3:安全性の違い
4:価格の違い
この4つに違いがありますので順に解説していきます。

まずは殺菌力の違いについてです。
違いについて下にまとめました
| 病原菌・ウイルス | 次亜塩素酸(40ppm:HClO) | 次亜塩素酸ナトリウム(1000ppm:NaClO) |
| 黄色ブドウ球菌 | ◎(<10秒) | ◎(<10秒) |
| MRSA | ◎ | ◎ |
| 腸管出血性大腸菌(O-157) | ◎ | ◎ |
| 緑膿菌 | ◎ | ◎ |
| サルモネラ菌 | ◎ | ◎ |
| 腸炎ビブリオ菌 | ◎ | ◎ |
| セレウス菌 | △(3〜5分) | △(3〜5分) |
| 結核菌 | △(〜2.5分) | ▲(〜30分) |
| ノロウイルス | ◎ | ○ |
| ヘルペス ウイルス | ◎ | ◎ |
| インフルエンザウイルス | ◎ | ◎ |
二つにはほとんど違いはないのですね。
ただノロウイルスに対して次亜塩素酸の方が効力があることが分かります。
そもそもどうして殺菌効果があるのでしょうか?
殺菌効果があるのはHOClとOCl-の二つなんです。そもそも細菌(大腸菌、肺炎双球菌などの原核生物)には外側に細胞壁、その内側に形質膜と呼ばれる生体膜が存在します。
細胞壁はイオンや低親水性分子を簡単に透過させます。つまり細胞壁はHClOとClO-どちらも透過することができるわけです。
問題は生体膜の透過です。
先に言ってしまうと形質膜はHClOは透過することができ、ClO-は透過することが出来ません。これは形質膜リン脂質二重層(要は脂溶性ですね)となっており
イオンや低分子量分子が透過することが出来ません。
このためHCl-は形質膜の透過ができないので細胞壁や形質膜への酸化作用で細胞障害を引き起こすんですね。
一方でHClOは細胞膜の透過ができるので、内部に入ったHClOは細胞内に存在する様々な酵素系や核酸 (DNA,RNA)などに対する酸化作用で殺菌効果があるわけですね。
この為に次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムには殺菌効果に違いがあるわけです。

次に保存期間の違いについてです。
次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムは両方とも保存可能期間が短いです。これはどちらも不安定な分子で容易に分解してしまうからです。
次亜塩素酸(pHの状態で違います)は約4~6カ月、次亜塩素酸ナトリウムは12か月くらいが保存可能期間でこの時期が目安となっています。

このグラフにある通り、次亜塩素酸の保存期間が短いのはpHの安定性にあります。不純物などの存在によりpHがアルカリ性に傾いてくると徐々に次亜塩素酸の有効成分が減り、次亜塩素酸イオンが多くなっていきます。その為、殺菌効果はあるのですが、徐々に弱まってしまいます。
次亜塩素酸(HOCl)の殺菌力は次亜塩素酸イオン(OCl-)よりも約80倍高いと言われています。このグラフから弱酸性付近で最も次亜塩素酸が多く存在していることが分かりますね。
そのため殺菌力が高い次亜塩素酸が多く存在するためには弱酸性にしておく必要があります。
しかも、有機物が存在していると容易に活性が低下してしまいます。

そもそもなぜ次亜塩素酸は直接吹きかけても安全なのでしょうか?
マウスの実験ですが次亜塩素酸水の安全性についての報告があります。
(1)微酸性次亜塩素酸水(pH 5.0~6.5、有効塩素濃度 50~80 mg/kg)
1)急性毒性
ICR マウス(雌雄各 5 匹)に微酸性次亜塩素酸水(pH 5.0~5.5、有効塩素濃度
50~80 mg/kg、50 mL/kg)を単回経口投与した結果、雌雄ともに死亡例は認められず、中毒症状を示す動物も認められなかった 。
ソフト酸性水のマウスを用いた単回経口投与毒性試験. 平成 7 年 1 月 11 日(財) .
食品農医薬品安全性評価センター
このように死亡例は見られず、次亜塩素酸は有機物の存在により簡単に分解して効力を失います。その為、赤ちゃんや子供が誤飲したとしても毒性が生じることはありません。
| 酸性電解水(次亜塩素酸水) | 次亜塩素酸ナトリウム | |
| 化学的性状 | 酸性 | アルカリ性 |
| 主成分 | 次亜塩素酸(HClO)>塩素(Cl2)>>ClO- | 次亜塩素酸イオン(ClO-)>HClO |
| 手荒れ | 少ない | 多い |
これは皮膚の構造について考えて行くと分かると思います。

皮膚の表面、角質層には、角質細胞(例えばレンガ)、角質細胞間脂質(レンガを埋めるセメント)で構成され、表面は皮脂、汗、垢などが混じり皮脂膜を形成しています。
その皮脂膜のpHは4~6の範囲で保たれてます。
これを酸外套(さんがいとう)と呼びます。
pH4~6の弱酸性の状態は有毒物質の侵入を防ぎ細菌が繁殖しにくい状態となっていて、静菌作用といいます。
pH4~6の状態ではアルカリを中和する働きを発揮する。これは、皮膚に酸やアルカリ溶液が付着しても、一定時間で弱酸性のpHに戻るというもので、緩衝作用と言います。
例えば石鹸はアルカリ性なので一時的にアルカリ性になったとしてもすぐに弱酸性に戻ることができます。
微酸性次亜塩素酸は弱酸性ですから、肌のpHと近くなり、皮脂を溶かすことはないんですね。
一方で次亜塩素酸ナトリウムは、アルカリ性の商品が多いですので、手荒れの原因になり、手袋を使用するようにとの記載があるわけです。

価格に関しては次亜塩素酸ナトリウムの方が手間が少ない分安くなっています。
その為、とにかく低コストでウイルス対策をしたいのであれば次亜塩素酸ナトリウムがオススメです。
一方で子供やペットの安全性を考え、かつ十分な殺菌、消臭効果を得たい場合でしたら、次亜塩素酸がオススメです。
安全性と効果を求めるなら次亜塩素酸がオススメ

今回は次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムの違いについて解説していきました。
どちらも殺菌作用があり、抗ウイルス効果があります。その為インフルエンザ、ノロウイルス対策に効果がありますので、是非試してみてはいかがでしょうか?
次亜塩素酸についてはこちらの記事もオススメです。
以上です。

