
薬剤師の仕事を初めて3年か…
先輩、薬剤師の仕事が向いていない気がして悩んでいます。
このような悩みを今回は取り上げたいと思います。
私の背景です。
- 病院薬剤師として6年勤務している
- 病棟業務を主としており、患者さん、医師や看護師と日々関わりを持っている
ではよろしくお願い致します。
コンテンツ
薬剤師を向いていないと感じる3つの理由について

そもそもなぜ「薬剤師に向いていない」と感じるんでしょうか?
その理由について考えられることを、大きく3つ挙げてみました。
この3つに該当し、悩みが解決していただければ幸いです。
- 薬剤師の仕事に限界を感じたため
- 自分の実力が不足しているため
- 仕事へのやりがいを感じないため
この3つに分けた理由としては、
- 薬剤師免許に原因がある
- 自分の経験、知識量に原因がある
- 自分の心に原因がある
このように資格(ツール)、自分の能力、自分の心があると考えました。
では一つずつ見ていきましょう。
薬剤師の仕事に限界を感じたため

薬剤師の仕事は調剤、監査、服薬指導が基本ですね。
これは病院薬剤師、保険薬局薬剤師に関わらず、仕事の基本は同じですね。
薬剤師は医師と同じように治療方針を立てることはできません。
治療薬の選択は医師によって最終決定されます。
薬剤師は治療薬の提案はできるものの、使用する薬剤の最終判断は必ず医師にあります。
つまり
薬剤師がどんなに素晴らしい提案をしたとしても、医師が同意しなければ、残念ながらその提案が反映されることはありません。
また、薬剤師は患者さんの処置をはじめとした直接的な治療することはできず、間接的な関与になりますね。
看護師さんのように患者さんに注射を投与したり、処置をしたりと直接関われるわけではありません。
このように、薬剤師は患者さんへの貢献や医師の判断に依存せざるをえない背景があり、その職能の限界から自分には「薬剤師に向いていない」と考えてしまいます。
どのような対策をすれば良いか

一番効果的な方法は、
医師への転職を考えることです
実際に臨床で働いている身として、薬剤師の職能の限界を感じることは日々あります。
医師の処方箋に基づいて調剤をしますので、医師に依存することは避けられません。
これは保険調剤を行っている全ての薬剤師に当てはまります。
本当に薬剤師の職能に限界を感じているのではれば、医学部への再入学を考えることが、この悩みの解決方法の一つです。
実際に私の周りでも医学部に再入学し、今は医師として働いている同僚もいます。
自分の納得できる場所、職種で働くことがこの悩みを解決する1つの方法だと思います。


そうはいっても医学部は難関ですし、
受かる自信もお金もないんですよ….
医学部にいく方法は、悩みを解決する最も効果的な方法の一つかもしれません。
ただしそれ以外にも目を向けることが可能です。
「薬剤師に向いていない」というのは、もしかしたら別なスキルを身につけると解消されるかもしれません。
例えばブロガー、インスタグラマーとして活躍されている薬剤師キクオさんは、ブログ、インスタグラムを通して役立つ情報を提供しています。
仕事もバリバリこなしている中で、様々な医療職の方に取材をしたりするなど、精力的に活動されており、常に薬剤師に役立つ目線で本当に有益な情報を発信してくれています。
私も個人的にタイアップさせて頂きましたが、とても気さくで謙虚な方で、私自身、とても楽しく企画をやらせて頂きました。
【SNSアカウント一覧】
— 薬剤師キクオ💊ブロガー×インスタグラマー✨ (@kikuo1005) June 12, 2020
→https://t.co/ZvtsPIwTFV
🔷Instagramサブ
→https://t.co/S5HbuhQJsS
🔶TikTok
→https://t.co/Ty07BoEe5U
🔷note
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良かったらフォローしてね~😉
またyoutuberとして活躍されている、パンダ先生@薬剤師YouTuberさん
#星野源 さんの #うちで踊ろう
— パンダ先生@薬剤師YouTuber (@pandasensei0425) April 12, 2020
薬の名前で歌ってみた#StayHome pic.twitter.com/d1U8pSdxmR
すごく面白い上に、勉強になるだけでなく、動画編集技術もめちゃくちゃ参考になります。
すごく声が素敵ですね!
他にも薬剤師プログラマーとして活躍されている方などもいらっしゃいますので、薬剤師の職能に限界を感じたとしても、他のスキルを組み合わせれば可能性は広がります。
一例ではありますが、ブログ執筆やyoutubeのように発信をすることで、今まで学んだ経験が他の人の役に立つ可能性があるかもしれません。
さらにその過程で得たスキルで新しい仕事の依頼をきっかけに別な業界へ行けるチャンスもあるかもしれません。

薬剤師の資格が別な形で役立つかもしれませんよ
自分の実力が不足している

上司の叱責や周りと比較して自分の薬剤師経験、実力が不足していることで「薬剤師に向いていない」と感じてしまうことです。
自信喪失の要因が大きいと考えられます。
特によく挙がる原因は以下のようになります。
- 薬の取り違い
- 処方箋の読み間違い
- 上手く服薬指導ができない
- 上司、同僚からの叱責
どのような対策をすればいいか

もし薬剤師としてまだ1、2年目といったように経験が浅いのならば、
ぜひとも焦らないでください
5年目まではどんなに優秀な方でもまだまだ経験が不足していると思います。
私が5年目を過ぎてから仕事がスムーズになってきました。
徐々に患者さんや医師の対応に慣れてきて、緊張することがなくなってきてから仕事がスムーズになったと思います。
自分の職場の採用薬についても大体覚えましたし、覚えていなくても、何を調べれば良いか検索力が身につきました。
この検索力が身についてくると、かなり仕事の効率が上がります。

いわゆるググる力ですね。
この検索力は経験値を積み重ねると精度、検索スピードが上がっていきます。
また医師や患者さんへすぐに答えなければならないと感じてしまい、答えられない自分の未熟さから、「薬剤師に向いていない」と考えていませんか?
全然そんなことありません。
大事なのはしっかりとした回答を伝えること。
もちろん時間を決めて、その時間内で導きだした回答を伝える必要はあります。
その感覚が分かって来た時に再度、「薬剤師が向いているか」どうか考え直しても良いのではないでしょうか?
経験を積み重ねるといい意味で図太くなるので、この時には経験が足りないから薬剤師に向いていないという考えがなくなっているかもしれませんね。
私は大学の先生から、「薬剤師に向いていない」と言われていました。
向いていない理由は、
君には考える力がないから薬剤師には向いていない
というものでした笑。
今思い返すと、結構ひどいことを言われたな(笑)と思うのですが、それも私を心配してくれてのことだったのかなと思います。
私も6年間薬剤師として、その環境で仕事をしてみて、いくつもの困難な状況を経験してから、仕事をスムーズにこなせるようになりました。
また、入社当時に職場の先輩から、仕事が身につくまで5年くらいかかると言われましたが、これは正しかったかなと思います。
なぜなら、3年目くらいから徐々に慣れてはきたものの、やはりまだ医師や患者さんへの対応で、不安定なところがありました。
5年ほど経過してからは、ほとんどそつなくこなせるようになったと思います。
もし、「薬剤師に向いていない」というのであれば、もう少し経験が必要なのかもしれません。
また多少なり困難な場面を経験すると、一気に成長します。
困難な場面というのは、患者さん、医師からの理不尽なご指摘です。
大変かもしれませんが、少しずつそのような場面を経験していけば、「薬剤師に向いていない」という感情が薄れていき、楽しくなってくるかもしれません。
仕事へのやりがいを感じないため

そもそも薬剤師は感謝されにくい職業です。
経験があるかもしれませんが、例えば医師に疑義照会をした時を考えてみましょう。
医師から厳しい一言を言われてしまったり、疑義照会中は患者さんを待たせることになるので、患者さんもイライラしてしまい、感謝よりも文句を言われることが多くなってしまいますね。
せっかく患者さんのためにやっているのにも関わらず、文句を言われてしまうととても悲しい気持ちになります。
しかし薬剤師の職業は他の医療職と違って厄介な存在であるほど、有益です。
なぜなら薬剤による医療事故を防ぐのが薬剤師の役割だからです。
どのような対策をすれば良いか

まずは薬剤師の存在意義を振り返ってみてはいかがでしょうか?
例えば警察官を例に挙げてみましょう。

警察官は速度違反やシートベルト未装着を定期的に取り締まりますよね?
こちらから見れば、申し訳ないですが厄介な存在です。
違反をすれば罰金まで取られるので、とてもいい感情は抱けません。
しかし
警察官が存在していなければ、速度制限を無視するドライバーやシートベルト未装着で大事故が頻繁に起きてしまう可能性があります。
彼らの存在で、道路交通の秩序が守られています。
もし薬剤師がいなければ、もっと医療事故が増えるでしょう。
私の職場でも
通常の3倍量の処方、場合によって10倍量の処方も出たことがあります。
ここでストップをかけなければ医療事故になっています。
このように薬剤師は感謝されにくい職業ですが必要な存在です。
話は少しそれますが、医師も必ず感謝されるわけではありません。
医療スタッフがミスをした時に責任をとるのは医師です。
医師が患者さんとご家族に対し代表して謝ることになります。
また、もし患者さんへ最善を尽くしたのにも関わらず亡くなってしまった時に、ご家族によっては感謝ではなく、医師を罵倒するご家族もいるのが現状です。
医師だからと言って必ずしも感謝されるわけではありません。
なので、薬剤師の仕事の本分についてもう一度振り返ってみてはいかがでしょうか?
薬剤師が本当に向いていないか見つめ直してみよう

今回は薬剤師が向いていない理由について解説していきました。
私も自分には「薬剤師が向いていない」と何度も考えました。
私は営業に向いていると根拠のない自信を何度も持ったことがあります。
転職しようとも思いました。
しかし営業職に転職した時にはまた向いていないと感じて後悔したかもしれません。
なので私は、ブログを通じて営業・発信をできないかと考えました。
薬剤師を辞めることは一つの手段ではありますが、次の仕事が必ずしもあなたご自身に合っているかどうかは分かりません、
もしも、なぜ自分が「薬剤師に向いていない」理由が曖昧ならば、少し掘り下げてみましょう。
実は気づかなかった薬剤師の良い点が見つかるかもしれません。
そして見つけた良い点を上手く利用できるかどうか、様々な可能性を探ってみても面白いかもしれません。
以上です。

