【病院薬剤師】勉強したいからという理由で入社はやめましょう【続きません】

こんにちは、イバスタです。

病院薬剤師として日々学ぶことはたくさんあります。

薬学の幅広い知識から、患者さん、医師、看護師、その他コメディカルスタッフとのコミュニケーション。患者さんからのクレームに対応など、薬学知識だけでは得られないことも多く学ぶことが出来ます。病院薬剤師の仕事はこのように魅力的な点がたくさんあります。

この記事では病院薬剤師を勉強のために転職、入社しようとしている人、病院薬剤師として働きたいけれど志望動機が曖昧な人向けに書いています。

この記事を読むことで病院薬剤師として働くかどうかの選択に役立ちます。

【病院薬剤師】勉強したいからという理由で入社はやめましょう【続きません】

結論ですが、病院薬剤師の志望動機として勉強をしたいために入社したいという方がいらっしゃいますが、はっきり言って止めたほうがいいです。なぜならば、勉強という手段が目的になってしまっているからです。

例えば終末期の患者さんに少しでも苦痛なく過ごしてほしい。そのためには疼痛に関する知識が必要で、多くの患者さんを長く見続けなけば、経過を詳細に追うことができない。そして、一人でも多くの患者さんの苦痛を取るために尽力し続けることが、私のやりがいだといった理由があれば良いかと思います。

勉強という手段を目的にして入社してしまいますと、仕事として継続しません。途中でモチベーションが下がり続けていきます。

その理由について説明していきます。

病院へは勉強ではなく仕事に行っている

病院へは仕事に行っているわけですから、勉強したいという考えは捨てましょう。

自分の学びたいことだけ学べればよいということは通じません。仕事なのでもちろんやりたくない業務や患者さんからのクレーム対応もしなければなりません。しかも、職場の人が全員良い人というのはまずあり得ません。癖がある方もいるので、そういう人とも上手く付き合っていかなければなりません。

そしてなによりお金をもらっているわけですから会社へ利益を上げる活動をしなければなりません。

仕事中は調剤業務、患者さんへの服薬指導に集中になければなりません。勉強をするならば、業務後、休日にすることになります。

勉強という手段が目的になっている

勉強目的で入社する方は一定数いますが、やりたいことがはっきりとしていて病院薬剤師として働きたいのでしょうか?

最終目標は設定していますか?

(生涯研鑽)
第4条  薬剤師は、生涯にわたり高い知識と技能の水準を維持
するよう積極的に研鑽するとともに、先人の業績を顕彰し、
後進の育成に努める。

日本薬剤師会 薬剤師綱領より引用

日本薬剤師会の薬剤師綱領では生涯研鑽が記載されています。

薬剤師は生涯勉強して下さいと記載がありますが、何を、どこまで研鑽すればいいのか正直分かりません。

したがって、勉強という手段を目的にするのではなく、患者さんともっと長く話していたい、看護師や、医師と関わって、その中で薬剤師として活躍したいと言った考えを持った方が良いと思います。

私が病院薬剤師として勤務して6年目になります。1.2年目は仕事に慣れていなかったので、毎日、仕事に慣れることが勉強でした。

3年くらいから仕事に慣れてきて、業務を一通りこなせるようになり、使える知識量も付いてきました。そこから一度仕事が非常につまらなくなった時期がありました。

5年目に病院薬剤師としてやり切ったと感じ、現在薬局経営に向けて準備をしています。

私は元々病院薬剤師としての勤務希望はなかったのですが、見学にいった職場の雰囲気が非常に良く、薬局長の考えが新鮮で、そこで働くことにしました。

そのため勉強目的で入社したわけではなく、雰囲気が良かったという理由でで継続しています。もちろん雰囲気が悪くなるようであれば退職すると思います。

そして必ずしも勉強したいことが出来るわけではない

これは本当によくあることです。

例えば、私は緩和ケアの知識を深めたい、認定を取りたいという目的で入社したものの、配属先は整形外科病棟で術前の抗血小板薬の休薬確認といったことをしており、結果的に緩和ケアはやらなくなったといった可能性の方が圧倒的に高いです。

そしてやりたいことができず、自分の理想と現実の辞めていきます。人数が足りなければ、病棟に上がれずに調剤業務を優先して入らなければならないこともあります。

やりたい勉強が出来るようになると今度は別なことに目がいく

勉強目的で入社し、希望通りに勉強する環境が整っている職場だとします。希望した学会発表、認定も取ることが出来ました。

しかしその後が続きません。ここで目標を達成して退職するのももちろんありだと思います。ただし、認定の場合更新をするのに症例が必要になります。場合によっては症例が集まらず認定が取り消しになるかもしれません。

そして、元々勉強目的で入社したのにも関わらず、給料が安い、認定をとったのに昇給しない、休みが少ない、当直があると言った職場への不満へ変わって行きます。こうなると勉強のモチベーションはグッと下がります。

病院薬剤師の離職率についてのデータは残念ながらありません。

厚生労働省資料より引用

しかし厚生労働省の資料を見ると、薬局、医療施設とともに増加と報告されていますが、データが示すように、医療施設の薬剤師数は非常に緩やかに増加しています。ほぼ横ばいと言ってもいいかもしれません。

もちろん施設数が一定ではありますが、病院では求人を出してる施設もあり、まだまだ需要はあるなかでこの伸び率から推測するに退職と入社がほとんど同じだと考えられます。

もちろん寿退社、やりたいことが見つかったことに対する退社かもしれませんが、理想と現実とのギャップが埋まらなかったために退職された方が多いかと考えられます。

私が病院薬剤師として働いているわけ

私が病院薬剤師として今の職場で勤務しているのは、職場の雰囲気がよく、福利厚生や給料などの雇用条件が良く、伸び伸びと仕事ができる環境だからです。

勉強目的で入社したわけではなかったのですが、学会発表や、薬剤師会主催の研修会講師など多くの機会を頂きました。

結果として、勉強できるチャンスは頂けました。

しかし、それらもすぐに出来たわけではありません。私も学生時代は緩和医療分野に関わっていたので、少なからず緩和ケアについて学びたいと考えていましたが、関わることは出来ませんでしたし、やりたいことは1,2年では出来ませんその間は調剤業務、病棟業務など基本的な業務の経験を積むことで精一杯でした。現在は吸入薬指導をメインにやっています。

現実に勉強目的で入っている人もいるのでは?

勉強目的で入社されている方ももちろんいます。

大学病院ではレジデント制度があり、勉強をしたい人を対象とした制度もあります。レジデントとして入られる方はしっかりとした目的を持たれているかと思います。でなければ耐えられないかと思います。

もちろんそういう考えを持つことは素晴らしいですし、学会発表を積極的にしています。そして実際にお会いする大学病院薬剤師の方は知識量は豊富です

辞めずに頑張られている方は、知識量も非常にあります。なので一定期間という終わりを設定しているのであれば良いかと思います。

【まとめ】病院薬剤師として学びたいなら最終目標を設定しよう。

繰り返しになりますが、明確な目的がなく勉強をしたいからという理由で入社するのはやめたほうがいいですそれでも入社するならば、しっかりとした目的を明確にしておくと良いと思います。

そして勉強した後にどうするか具体的な考えをしっかり持っているのであれば入社しても良いのではないでしょうか。

病院薬剤師として学びたいならば、勉強という手段で決めるのではなく、薬剤師としてどうなりたいか具体的なビジョンを明確にすることが重要になります。

ビジョンがなければ、当初の目標も曖昧になりだらだらと病院薬剤師を続けていくことになり、今度は辞められなくなります。病院薬剤師として薬局長になりたい。医師や看護師とタッグを組んで患者さんに関われることがやりがいだと言った明確な目標を是非とも持って頂ければと思います。

以上です。

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